宇和島・岩松湾で赤潮 県、注意呼び掛け
愛媛県は6日、宇和島市岩松湾で有害プランクトン「コクロディニウム・ポリクリコイデス」による赤潮が発生したと発表した。これまでに漁業被害の報告はないが、西予市や宇和島市の他の海域でも同プランクトンを確認しており、周辺漁協に注意を呼び掛けている。
県水産課によると、県内の赤潮発生は今年初めて。県水産研究センター(宇和島市)が岩松湾の海水を調査し、危険濃度とされる1ミリリットル中300個を超える380個の同プランクトンを確認した。三瓶湾(西予市)、吉田湾(宇和島市)、宇和島湾(同)でも低濃度の同プランクトンを観測。赤潮が拡大する恐れがあるとして、県は周辺漁協に対して餌止めや漁場監視の強化などを求めている。